2012年06月27日
ちょっとした物語りと音楽
■ゆ~さん★のおもしろコラムだじょ~
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前にTVドラマでJinってのやってましたね~。
妻が好きで、一緒に見ようよ~って誘われて、毎週TVドラマ見ちゃった。
あれって原作がコミックで、かなりの人気でそれをTVドラマにしたんだってね。
毎週楽しく見せてもらいました^^妻とw
で、昔(2003年)に作った僕の作品に輪廻っていうのがあって、これを妙に思い出してしまったので、Mixiにお披露目します。
この輪廻っていう作品は、ショートストーリーと、テーマ曲からなるものでこれを基にドラマと音楽ができたら良いな~と思って衝動的に作ったデモです。
だから、物語は骨格だけ。音楽も宅録のまんまだけど、雰囲気は伝わるんじゃないかな~と思います。
(当時は、周りの評判、結構良かったんだけどね~)
さ~お楽しみください。
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輪∞廻(RINNE):ショート・ストーリー/作:大川ゆういち
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物語の舞台は遥か昔、飛鳥時代? に固く結ばれ愛し合う男女がいた。
男は朝廷高官の一族で、女は宮中に仕える下女という境遇。
身分の違いから、人目を忍んで愛し合う二人。
身分やしきたり、富や権力などでは、この愛は引き裂けやしないと固く信じている二人だが、親兄弟、親類縁者の猛烈な反対、はたまた宮中での誹謗中傷など二人への風当たりは日増しに強まる一方。
そこで男は全てを投げ捨てて、女と共に駆け落ちをし、片田舎で貧しいながらも愛する女と幸せに暮らす道を選ぶ。
寒い日には互いの温もりで慈しみ、少ない食事を分けあい思いやる。
こうして、強い絆で結ばれた二人は、何物にも代えられない真実の愛を貫くのだ。
やがて時は過ぎ、年老いた二人に死という悲しい別れが訪れる。
最初にそれが訪れたのは女の方だった。
今際の床で女は男にこう告げた。
いままで私を愛してくれてありがとう。
あなたと過ごせたかけがえのない日々は、どれも愛おしく、とても幸せな一生でした。
程なく私はあなたの居ない世界へと旅立ちますが、一つだけお願いがあります。
今度また生まれ変わった時、姿形が違ってもあなたが私と分かる様にこの胸に印を付けておきます。
どうか来世でもまた結ばれましょう。
男への感謝の気持ちと深い愛の想いを告げると感極まり女の瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
女にとって本当に、本当に幸せな一生だったのだ。
女が他界してから、まもなく追うようにして男もまた天に召された。
-----------< 舞台は変わり、ここは2003年の現代 >-----------
家庭内暴力、殺人や強盗などの凶悪事件。不倫不貞、売春買春、不景気、リストラ、倒産、自殺、、引き籠り、離婚、拉致、戦争・・・
こんな言葉が毎日の様に新聞に躍る暗く荒んだ時代。
---------------
貧しい家庭に生まれた絵描き志望の青年と、大富豪の令嬢で何不自由なく暮らす女が偶然街角で出会う。
青年はいつも駅前の路地で、生活の足しにと自分の描いた絵を道行く人に売っているのだ。
そこへ偶然買い物帰りの彼女が通りかかる。
何気なく彼女は足を止め、青年の傍らに置かれていた一枚の絵に目を落とす。
「夢の中の女性」と題されたその絵は、愛らしい女性が描かれたごく普通の絵なのだが何となく気になったので、彼女はその絵を買おうと青年に値段をたずねた。
しかし、これは特別なもので売り物ではないと青年に断られてしまった。
それでも彼女はその絵が気になるので、度々この場所へ訪れる様になる。
雨の日も、風の日も彼女はここへ来るとその絵をただじっと見つめる。
そんなある日、青年は彼女に自分の絵のモデルになって欲しいと申し出る。
恥ずかしがりながらも了承した彼女は、青年を自分の家に招き、そこをアトリエとして絵が描かれ始めた。
青年は彼女が欲しがったあの絵の代わりに、彼女の肖像画をプレゼントしようと考えたのだ。
数日が経ち、最後の一筆を入れ終えた頃、午後の穏やかな日差しの中、彼女はソファーにもたれてまどろんでいた。
青年は、起こさない様にそっと絵を置いて帰えろうと思い、完成を告げるメモを彼女の傍らに優しく置いたその時、小さく寝返りを打つ彼女の服の隙間から胸のアザが垣間見えた。
すると、突然、目眩とともに自分の知らない記憶のフラッシュバックが起った。
今迄青年の頭の中でずっとモヤのかかっていた漠然とした霧が徐々に晴れて行く。
そう、彼女が欲しがったあの絵は、実はまぎれもなく彼女自身であり、遥か時空を超えて無意識の中にイメージとなって青年の筆を通じて描かれたものだったのだ。
やがて青年は、彼女と交わした遠い日の約束を思い出す。
抑える事のできない感情。
こみ上げて来る愛おしさ。
溢れ出る涙が止まらない・・・
静かに目を醒ました彼女は、そっと青年の手に自分の手を重ねる。
二千年の時を繋ぎ理解し合うのに、二人にはこれだけで十分だった。
この時代を自ら選び、申し合わせて生まれてきた二人は、困難を乗り越え、お互いを高めあい、また結ばれる為に輪廻転生し、そして運命の出逢いを果たしたのだ。
---------------
人と人との出逢いは「縁」というけれど、まさにこの二人のドラマが、この縁を如実に物語っている。そして、この物語は架空のものではなく、決して特別なものでもない。
なぜなら、これは形を変えたあなた自身の物語なのだから。
(この後の展開は、オーディエンスに委ねます。)
※最近、すぐ離婚しちゃう夫婦やカップルが多いけど、そんなんじゃダメじゃんって事で、そんな人達や予備軍、そして現在熱々の恋人達に向けてドラマチックで感動的なメッセージを込めて贈ります。
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輪∞廻(RINNE):作詞/作曲/編曲/演奏:大川ゆういち
http://www.muzie.ne.jp/artist/a010946/school/school_info_htv.html
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ずっと描いてた。
永遠の時の中で、生まれてきたその理由。
そこにいるだけで光り出す。
時の流れ、息をひそめ動いてる輪廻の環。
つらい時にはいつも傍にいて、支えあう恋人よ
そんな事も忘れかけていた。
うすれ行く記憶を、どこまでも遡り遠い日の約束。
僕らはまた廻り逢う。
心、その奥で通い合う。
君の頬に光る涙一滴、忘れない。
そう、出逢う遥かずっと、ずっと前に君の事知ってたよ。
胸の印、二人だけのサイン。
運命の歴史はメビウスの環となって
仕組まれて消された過去からのメッセージ。
ゼロに戻り生まれ変わって、この時代へと
時を超えやって来たよ、そう、君を探すため。
閉ざされた記憶を少しずつ解き明かし
飾らない心で今、君を受けとめる。
うすれ行く記憶を、どこまでも遡り遠い日の約束。
僕らはまた廻り逢う。
そしてまた、結ばれる。
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前にTVドラマでJinってのやってましたね~。
妻が好きで、一緒に見ようよ~って誘われて、毎週TVドラマ見ちゃった。
あれって原作がコミックで、かなりの人気でそれをTVドラマにしたんだってね。
毎週楽しく見せてもらいました^^妻とw
で、昔(2003年)に作った僕の作品に輪廻っていうのがあって、これを妙に思い出してしまったので、Mixiにお披露目します。
この輪廻っていう作品は、ショートストーリーと、テーマ曲からなるものでこれを基にドラマと音楽ができたら良いな~と思って衝動的に作ったデモです。
だから、物語は骨格だけ。音楽も宅録のまんまだけど、雰囲気は伝わるんじゃないかな~と思います。
(当時は、周りの評判、結構良かったんだけどね~)
さ~お楽しみください。
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輪∞廻(RINNE):ショート・ストーリー/作:大川ゆういち
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物語の舞台は遥か昔、飛鳥時代? に固く結ばれ愛し合う男女がいた。
男は朝廷高官の一族で、女は宮中に仕える下女という境遇。
身分の違いから、人目を忍んで愛し合う二人。
身分やしきたり、富や権力などでは、この愛は引き裂けやしないと固く信じている二人だが、親兄弟、親類縁者の猛烈な反対、はたまた宮中での誹謗中傷など二人への風当たりは日増しに強まる一方。
そこで男は全てを投げ捨てて、女と共に駆け落ちをし、片田舎で貧しいながらも愛する女と幸せに暮らす道を選ぶ。
寒い日には互いの温もりで慈しみ、少ない食事を分けあい思いやる。
こうして、強い絆で結ばれた二人は、何物にも代えられない真実の愛を貫くのだ。
やがて時は過ぎ、年老いた二人に死という悲しい別れが訪れる。
最初にそれが訪れたのは女の方だった。
今際の床で女は男にこう告げた。
いままで私を愛してくれてありがとう。
あなたと過ごせたかけがえのない日々は、どれも愛おしく、とても幸せな一生でした。
程なく私はあなたの居ない世界へと旅立ちますが、一つだけお願いがあります。
今度また生まれ変わった時、姿形が違ってもあなたが私と分かる様にこの胸に印を付けておきます。
どうか来世でもまた結ばれましょう。
男への感謝の気持ちと深い愛の想いを告げると感極まり女の瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
女にとって本当に、本当に幸せな一生だったのだ。
女が他界してから、まもなく追うようにして男もまた天に召された。
-----------< 舞台は変わり、ここは2003年の現代 >-----------
家庭内暴力、殺人や強盗などの凶悪事件。不倫不貞、売春買春、不景気、リストラ、倒産、自殺、、引き籠り、離婚、拉致、戦争・・・
こんな言葉が毎日の様に新聞に躍る暗く荒んだ時代。
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貧しい家庭に生まれた絵描き志望の青年と、大富豪の令嬢で何不自由なく暮らす女が偶然街角で出会う。
青年はいつも駅前の路地で、生活の足しにと自分の描いた絵を道行く人に売っているのだ。
そこへ偶然買い物帰りの彼女が通りかかる。
何気なく彼女は足を止め、青年の傍らに置かれていた一枚の絵に目を落とす。
「夢の中の女性」と題されたその絵は、愛らしい女性が描かれたごく普通の絵なのだが何となく気になったので、彼女はその絵を買おうと青年に値段をたずねた。
しかし、これは特別なもので売り物ではないと青年に断られてしまった。
それでも彼女はその絵が気になるので、度々この場所へ訪れる様になる。
雨の日も、風の日も彼女はここへ来るとその絵をただじっと見つめる。
そんなある日、青年は彼女に自分の絵のモデルになって欲しいと申し出る。
恥ずかしがりながらも了承した彼女は、青年を自分の家に招き、そこをアトリエとして絵が描かれ始めた。
青年は彼女が欲しがったあの絵の代わりに、彼女の肖像画をプレゼントしようと考えたのだ。
数日が経ち、最後の一筆を入れ終えた頃、午後の穏やかな日差しの中、彼女はソファーにもたれてまどろんでいた。
青年は、起こさない様にそっと絵を置いて帰えろうと思い、完成を告げるメモを彼女の傍らに優しく置いたその時、小さく寝返りを打つ彼女の服の隙間から胸のアザが垣間見えた。
すると、突然、目眩とともに自分の知らない記憶のフラッシュバックが起った。
今迄青年の頭の中でずっとモヤのかかっていた漠然とした霧が徐々に晴れて行く。
そう、彼女が欲しがったあの絵は、実はまぎれもなく彼女自身であり、遥か時空を超えて無意識の中にイメージとなって青年の筆を通じて描かれたものだったのだ。
やがて青年は、彼女と交わした遠い日の約束を思い出す。
抑える事のできない感情。
こみ上げて来る愛おしさ。
溢れ出る涙が止まらない・・・
静かに目を醒ました彼女は、そっと青年の手に自分の手を重ねる。
二千年の時を繋ぎ理解し合うのに、二人にはこれだけで十分だった。
この時代を自ら選び、申し合わせて生まれてきた二人は、困難を乗り越え、お互いを高めあい、また結ばれる為に輪廻転生し、そして運命の出逢いを果たしたのだ。
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人と人との出逢いは「縁」というけれど、まさにこの二人のドラマが、この縁を如実に物語っている。そして、この物語は架空のものではなく、決して特別なものでもない。
なぜなら、これは形を変えたあなた自身の物語なのだから。
(この後の展開は、オーディエンスに委ねます。)
※最近、すぐ離婚しちゃう夫婦やカップルが多いけど、そんなんじゃダメじゃんって事で、そんな人達や予備軍、そして現在熱々の恋人達に向けてドラマチックで感動的なメッセージを込めて贈ります。
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輪∞廻(RINNE):作詞/作曲/編曲/演奏:大川ゆういち
http://www.muzie.ne.jp/artist/a010946/school/school_info_htv.html
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ずっと描いてた。
永遠の時の中で、生まれてきたその理由。
そこにいるだけで光り出す。
時の流れ、息をひそめ動いてる輪廻の環。
つらい時にはいつも傍にいて、支えあう恋人よ
そんな事も忘れかけていた。
うすれ行く記憶を、どこまでも遡り遠い日の約束。
僕らはまた廻り逢う。
心、その奥で通い合う。
君の頬に光る涙一滴、忘れない。
そう、出逢う遥かずっと、ずっと前に君の事知ってたよ。
胸の印、二人だけのサイン。
運命の歴史はメビウスの環となって
仕組まれて消された過去からのメッセージ。
ゼロに戻り生まれ変わって、この時代へと
時を超えやって来たよ、そう、君を探すため。
閉ざされた記憶を少しずつ解き明かし
飾らない心で今、君を受けとめる。
うすれ行く記憶を、どこまでも遡り遠い日の約束。
僕らはまた廻り逢う。
そしてまた、結ばれる。